子どもの自立を支える家族の会「紬の会」~第2回ご報告~
こんにちは。子どもの自立を支える家族の会「紬(つむぎ)の会」スタッフです。
「紬の会」は、ひきこもりや子どもの自立に悩む家族が集い、困りごとや不安を語り合い、互いに支え合う会です。臨床心理士等の専門家スタッフがご家族に寄り添い、心の負担が軽くなるようにサポートします。⇒開催日程、詳細はこちらから
36度越えの暑い日があったかと思うと、連日の雨で肌寒い日もありました。
めまぐるしい天気に体がギブアップしそうです。
夏の疲れが出たり、体調を崩したりしやすい時期です。どうぞご自愛ください。
では、8月16日(月)、第2回「紬の会」のご報告をいたします。
会場では、感染対策として、人と人との距離をあけること、マスクの着用、アルコール消毒などを実施しています。
テーマに入る前に、いつも簡単なゲームをしておりますが、今回は、「私の考えているものは何でしょう?」を実施しました。
これは、一人が考えているものを他のメンバーが質問をして当てるゲームです。
ヒントをもらって、「分かったかも!」となったり、ますます見当がつかなくなったり、頭の中でイメージがぐるぐるまわるゲームです。
今回は参加の方が出題してくださり、スタッフも一緒に考えていました。
3つほど質問が出たところで、別の参加の方が見事にあててくださり、スピーディな展開となりました。
さて、今回のテーマは「相談や医療とのつながり」です。
ひきこもり状態にある方、また、ご家族にとって、相談や医療とつながることはなかなか億劫であったり、一歩踏み出しづらかったりする場合もあるかと思います。
当事者やご家族が相談や医療など外の世界とつながることは大事だと言われていますが、それにはどういう考えや背景があるのでしょうか。
今回は今年度2回目ということもあり、まずは基本的な「ひきこもり」の定義や統計データなど、ご紹介しました。
その後、『もしも半年以上(場合によっては十数年)、家から出ない、他の人とつながらない生活が続いたら』、自分ならどうなりそうか想像してみることにしました。
・気持ちが落ち込んでしまいそう
・とりのこされたような感じがする
・まわりの目が気になる
などなど、出てきました。
続いて、ひきこもりの状況が続くことで生じやすい精神症状(精神科や心の問題に関わる症状)についてご紹介しました。
気持ちの面でのイライラ、落ち込みなどにはじまり、ほかにもいくつかあります。
そして、今回のテーマの「相談や医療とのつながり」ですが、
どういう状況の時、相談や医療を考えるとよいのか、
相談先にはどのような場所があるのか、
本人が希望しない時、家族だけが相談に行く意味はあるのか、などについて1つずつお話していきました。
あわせて、「ひきこもりシステム模式図」を元に考えると分かりやすいこと、
また、「段階をふんだ支援」が効果的であることなど、お伝えしました。
今回はご家族自身がひきこもりの状況を想像してみることからスタートし、基本的なところから考えていただけるよう進めました。
今年12月に今回のテーマの<後編>を開催予定です。
ご本人を相談や医療につなげるにはどうすればいいのか、ご家族の迷いや不安をお聞きし、ともに考えていきたいと思います。
これまで、参加を考えつつも見送られた方、ご都合が合わなかった方もいらっしゃったかと思います。
次回の「紬の会」は、9月27日(月)10時30分~12時です。⇒詳細はこちらから
ご都合がよろしければ、ぜひお越しください。
お待ちしています。
※本事業は(公財)新宿区勤労者・仕事支援センターの委託を受け、
NPO法人CNSネットワーク協議会が実施しています。