はじめてのSST 第9回
こんにちは。CNSネットワーク協議会です。
2月21日(金)、第9回「はじめてのソーシャル・スキル・トレーニング」を実施いたしました。
この日は2月と思えない暖かさで、空もすっきりと晴れておりました。あちこちでお花が咲いてきているのを見ると、寒い冬もあと少し!、何となくほっとしますね。
プログラムでは、いつも本題に入る前に、緊張をほぐすために、みんなで簡単なゲームをしています。
今回は「言葉あてクイズ」というゲームをしました。
これは、まず、一人がある1つのものを想像します。人物、もの、食べ物などなんでもよいことにします。他の人はその人にどんどん質問をし、その答えから、その人が想像しているものが何かをあてる、というゲームです。
今回は、初めのほうの質問で、生き物であることがかりました。その後、大きさやかたさ、色なども分かってきました。
しかし、「見たことはある」けど、「実際に見たことはない」「今は人気者にもなる」という答えでかえって混乱してしまい、みんなで話し合ってみたものの、そのものずばりをあてることはできませんでした。残念!
ゲームをしながら、それぞれにイメージを広げたり、みんなで話し合ったりしているうちに、緊張も少しほぐれたことと思います。
さて、第9回のテーマは「トラブル解決法を考えよう」でした。
「友だちと言い合いになってしまった。それ以来、何となく声をかけにくくて、気まずい感じになってしまった・・・」
はたまた、
「大事にしているものを家族にこわされた!どうやっても元には戻らないし、そんな謝り方では気がすまない!!
こんなふうなことってありませんか?
今回はそんな日常に潜む「トラブル」に焦点を当てて、どうすればうまく解決できるかについて、みんなで考える機会にしたいな、と思っていました。
はじめに、これまでに、どんなトラブルを体験してきたかをそれぞれに振り返ってみました。子どものころ、友だちにマンガを貸してあげたら、なかなか返してくれない、兄弟でおもちゃを取り合ってけんかになった、などなど、ちょっとしたトラブルからけっこう大きなトラブルまで、日常はトラブルにあふれているものです。
でも、トラブルをきっかけに友だちと仲良くなったとか、自分の短気な性格に気づけたとか、得るものもあったんだという話も出てきました。
今回は、そんなトラブルを解決する時に役立つ方法をご紹介しました。
まずは、トラブルの中身を整理すること、そして、解決するにはどうすればいいか、手順に沿って考えていくやり方です。
手順を1つずつ確認したところで、実際にありそうな場面をもとにトラブル解決に挑戦してみました。
「友だちが自分の悪口を言っていると聞いて、その子との雰囲気が悪くなってしまった」「家族が大事にしている本を借りていた時、あやまってページをぬらしてしまった」「同僚と送別会の幹事をすることになったが、出欠確認のやり方で意見が合わない」などのシチュエーションに対して、一緒に解決方法を考えました。
今回の手順は、
「問題をはっきりさせる」
ということからスタートします。
トラブルの渦中にいる場合や、トラブルが起きた直後では、頭がごちゃごちゃして冷静に考えることは難しいものです。
そんな時こそ、深呼吸する、お茶を入れるなど、まずは自分のやり方で落ち着く努力をすること。そして、落ち着いてきたなら、改めて、「何が問題か」を考えてみる、自分はどうしたいのかを考えてみることからスタートすると少し前進できるかもしれません。
生活を送る上でトラブルは避けられません。
トラブルが起きた時にはこんな手順に沿って解決する方法があるのだ、ということを知っておくだけで気持ちが少し軽くなるかもしれませんね。
まずは自分ができることを1つずつ。
皆さんが、「無理なくやれそう!」と思える具体的なコミュニケーションのコツを、これからもお伝えしていきたいと思います。
次回のテーマは「会話のスキル~レベル2~」です。
「顔見知りの人と1対1でいるとき、シーンとしてしまう。何か話したいけど、何を話せばいいんだろう…」
はたまた、
「面識のあまりない人に声をかけてみたい。でも、緊張するし、どうやって話しかければいいのか分からない…」
そういうことってありませんか?
そんなときに役立ちそうな考え方やスキルを、ポイントを押さえてお伝えできればと思います。
次回もゲームやワークを取り入れて、リラックスした雰囲気で進められたらと思っています。ちょっとでも興味があれば、ぜひご参加ください。
お待ちしています♪