はじめてのSST 第10回
こんにちは。CNSネットワーク協議会です。
3月13日(金)、第10回「はじめてのソーシャル・スキル・トレーニング」を実施いたしました。
東京では桜が咲き始めたそうです。
とはいえ、まだまだ寒い日があったり、急に暖かくなったりで、何となく落ち着かない毎日です。春まであと一歩。ぽかぽかと暖かくなったら、のんびりと桜を見に行きたいですね。
さて、プログラムでは、いつも本題に入る前に、緊張をほぐすために、みんなで簡単なゲームをしています。
今回は「もしも…自己紹介」というゲームをしました。
これは、まず、こちらから「もしも…だったら」というお題をいくつか出します。それに対して、各自“妄想”を働かせて回答を書きます。回答は実現不可能な内容でもOKとします。書き終えたら、みんなで発表しましょう、というゲームです。
今回は、お題として「タイムマシンで行ってみたいところは?」「なんでも好きなものをごちそうしてくれると言われたら?」などを準備していました。
それぞれに“妄想”を働かせて書いてみたところ、「タイムマシン」のお題では、歴史ファンの視点から「1582年の本能寺に行ってみたい」という回答があったと思えば、逆に、「100年後の社会に行って技術の進歩を見てみたい」といった回答もありました。本能寺の真実が発見できるかも…、はたまた、未来は自動運転の自動車が空を飛んでいるかも…、なんて空想が広がりますね。
ゲームをしながら、それぞれにイメージを広げたり、みんなで話し合ったりしているうちに、緊張も少しほぐれたことと思います。
さて、第10回のテーマは「会話の続け方」でした。
「顔見知りの人だったら、挨拶ならできるけど、話が続かない。途中で沈黙になってしまう。」
はたまた、
「なんでもいい、と言われると何を話せばいいのか分からない。雑談って苦手。」
こんなふうなことってありませんか?
今回はそんな日常に潜む、「会話を続けたい!」に焦点を当てて、どうすればうまく会話が続けられるのかについて、みんなで考える機会にしたいな、と思っていました。
まず、参考事例として、うまく会話が続いていないケースについて観察をします。
うまくできていない人へのアドバイスを通して、会話を続ける際のポイントを明確化できると思います。
そして、会話を続けるためのポイントを洗い出せたところで、実際にありそうな場面をワークショップ形式で体験していきます。
友だち、そして、家族と会話をするなら、また、職場で会話をするなら、などのシチュエーションに対して、一緒に対処を考えていきます。
今回のポイントの中に、
「オープンな質問をする」
というものがありました。
これは、相手の答えが「イエス」「ノー」の一言で終わってしまうような質問ではなく、「○○どうだった?」「どうやって○○したの?」など相手が自由に答えられるような質問をしてみましょう、ということです。
つまりは、自分が話すだけでなく、相手の話も聞きましょう、ということをお伝えしたかったのです。話すこと、聞くこと、両方をほどよく交代しながら、会話ができるようになるといいですよね。
さてさて、今年度は10回にわたって、具体的なコミュニケーションのコツをお伝えしてきました。今回が最終回となります。いかがだったでしょうか。
「やってみよう」と思えることが一つでもあったなら、とてもうれしく思います。
また、お会いできたときには、ゲームやワークを取り入れて、リラックスした雰囲気で進められたらと思っています。お楽しみに♪