子どもの自立を支える家族の会「紬の会」~第4回ご報告~
こんにちは。子どもの自立を支える家族の会「紬(つむぎ)の会」スタッフです。
「紬の会」は、ひきこもりや子どもの自立に悩む家族が集い、困りごとや不安を語り合い、互いに支え合う会です。臨床心理士等の専門家スタッフがご家族に寄り添い、心の負担が軽くなるようにサポートします。⇒開催日程、詳細はこちらから(リンク:http://www.andante-shinjuku.net/tumugi01/)
冬が近づいてきました。
急な寒さなどで体調を崩しやすい時期です。どうぞご自愛ください。
では、11月15日(月)、第4回「紬の会」のご報告をいたします。
会場では、感染対策として、人と人との距離をあけること、マスクの着用、アルコール消毒などを実施しています。
テーマに入る前に、いつも簡単なゲームをしております。今回は、「9つの点つなぎ」として、正方形に3×3で並べた9つの点を“4本の直線で一筆書きする”にはどうすればいいのか、というクイズをしました。
取り囲むように線を引くと4本にはなりますが、真ん中に1つ点が残ってしまいます。
9つの点、すべて通るように線を引くにはちょっとした発想の転換が必要なのです。
さて、11月の紬の会は「親子のコミュニケーション~後編~」をテーマに実施しました。
前編は6月、第1回紬の会で実施しています。
最初に前編のおさらいをしました。
前編では、「こうなってほしい」「もっと○○してくれたら」などなど相手に求めるのではなく、これからどんな関係になりたいかという視点で考えていく方法をお伝えしていました。
“傾聴”、“愛情より親切”、“ご家族自身のケア”、などのキーワードも復習しました。
続いて、今回、後編として「安心してひきこもる」という考え方をご紹介しました。
「何とか“ひきこもり”の状態から出してあげたい」「どうすれば出してあげられるのか」といった思いをお持ちの方も多くいらっしゃるかと思います。
「安心してひきこもる」とは、ひきこもってOKといった意味合いも感じられ、すぐには理解しづらい表現かもしれません。
ここで簡単にお伝えするなら、ご本人が安心できる環境づくり、関係作りをすることが大切ということです。
どうしてそのような状況が必要なのか、というところを、心理学の理論を用いながらお話していきました。
そして、そのような環境を作るためにはどんな言葉かけが望ましいのか、
逆に、どんな時に安心が脅かされるのか、具体的に考えていきました。
ご家族として支えていくとき、心配や不安、戸惑いが出てくるのは当然かと思います。
それぞれの思いをお聞きしながら、対応についてお話していきました。
「紬の会」に参加されることで、日々の戸惑い、悩み、不安な気持ちが少しでも軽減し、ご本人を一番近くで支えるご家族の力となっていれば幸いです。
次回の「紬の会」は、12月20日(月)10時30分~12時です。⇒詳細はこちら(リンク:http://www.andante-shinjuku.net/tumugi01/)から
ご都合がよろしければ、ぜひお越しください。
お待ちしています。
※本事業は(公財)新宿区勤労者・仕事支援センターの委託を受け、NPO法人CNS
ネットワーク協議会(リンク:http://hidamari.cns-net.or.jp/)が実施しています。